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さあ、呼吸を始めよう。
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◆ブランコで一周すれば異世界へ行けると信じた小三のころ





◆裏庭にタイムカプセルうめた夜 3000年後のぼくはいずこに





◆ケータイの新着メールはありません 嫌みったらしく朝日が昇る





◆金木犀を嫌いと思うわれが居り 去年と何が変わっただろう





◆かりそめの愛すら知らぬ夜なれば 月の光を浴びずに帰る





◆ゆうぐれに小石をポチャンと投げて云う 知らないひとよあなたを愛す





◆ぼくの眼を金庫にしまった君の手にribbonを架けてキレイに飾る





◆落ち柿の臭いが厭という君の鼻をつまんであげると決めた





◆流星の夜には空を仰ぎ見む 祈りはしないただそれだけのこと







なんとなく三十一文字に乗せてみた、ただそれだけのものだけれども。
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僕はひとりさ。
けれど世界はきれいなのさ。
うつ伏せになって眠るのさ。
けれど夢は見ないのさ。

そこに君はいないのさ。
明日は曇りさ。
僕はひとりさ。

僕はひとりなのさ。
明日は夢を見たいのさ。
きみと添い寝がしたいのさ。


添い寝が、したいのさ。
僕はひとりさ。
けれど世界はきれいなのさ。
うつ伏せになって眠るのさ。
けれど夢は見ないのさ。

そこに君はいないのさ。
明日は曇りさ。
僕はひとりさ。

僕はひとりなのさ。
明日は夢を見たいのさ。
きみと添い寝がしたいのさ。


添い寝が、したいのさ。
お~い、お茶がこぼれたときに 君は笑った


午後の紅茶がこぼれたときに ぼくは笑えるかな



暗い夜と明るい昼の連続が奇跡だと思ったときに



それらはぼくらの前になかった



染みひとつ残さずに 消えたのだ



あの日 ぼくらが別れたあの日



コカ・コーラを分け合うことができなくなったあの日から



ぼくはファンタを一人で飲まなきゃいけなくなった



こぼれたC.C.レモンも一人で拭かなきゃいけなくなった



ぼくは一人で笑える自信がない



けれど君はきっと笑っているだろう



もう一人ではないかもしれない

胸が割れて何かがちろちろとこぼれていく
愛してくれるなら何でもしようと思った

けれどそんな決意も簡単に吹き飛ばすほど強い嵐にあって

ぼくはぼくの体を失った

君はいつもの本屋に寄る

今日も昨日も、きっと明日も

けれども、本を手に取ることはなく

ただ本と本の隙間を縫って歩くだけ

ぼくはそんな君の後ろをついて回り

あの日の夢についてそっと小さな声でささやいた

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