忍者ブログ
さあ、呼吸を始めよう。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

彼女とは偶然出会い

当たり前のように話をした

彼女は三島が好きだと云った

僕は太宰が好きだと云った

わたし、太宰はキラいよ

そう

太宰って必死じゃない

そうかな

三島は綺麗な文章を書くから好き

そう。でも三島って読んだことないんだ

…わたし、太宰はキラいよ

そう云うと彼女は淋しげに目を伏せた

彼女とはそれっきりだった

映画も観なかった

食事にも行かなかった

電話もしなかった

メールは何度かした

今になって思う

もう少し話をしておけばよかったと

その日、彼女は雨の中を去っていった

髪が長く、背の高い人だった

ただ、顔が思い出せない

未だに三島は読んでいない
PR
朝日が昇った夜に泣いた

いつか乾いた砂漠の川も

月が照らした灰色の山も

地に堕ちた天使が消した

今は交差点の真ん中に立ち

ビルが崩れるのを眺めている

ダダダッダダダッダダダッダダダッ

朝日が昇った夜に僕は一人、泣いた
いつか、どこかに、墜落して

明日の風が吹くだろう

帰る家は燃えてしまった

空を見上げた少年はやがて

空を憎んで、空を飛ぶ

明日、荒野に、墜落して

そして僕は鳥になったのだ
脱獄したのはいいけれど、ぼくは大事なものを牢屋に忘れてきてしまったみたいだ。

遠くで誰かの声が聞こえた。

夜の帳を貨物列車が破いた。

南風がビューと吹いた。

空を見上げると、星は一つも見えなかった。

ぼくはまた走り出した。

黒く汚れた靴が地面を蹴る。
蚊って何で血を吸うようになったのだろう。
痒くてかなわない。
血を吸わない蚊っているのかな。
蚊に進化する前の虫ってどんな奴なんだろ。
あんなに小さいのに血を吸うと同時に痛み止めの麻酔薬注入しゃうし、熱感知も出来るなんて、高性能すぎる。
できるなら痒くならない薬を獲得してくれていたら良かったのに。
そしたら、少しぐらいは血も吸わせてやるのに。

あ、そういえば中島らもが小説で蚊について面白いことを書いていたような気がする。
後で調べてみようかな。
<<< 前のページ HOME 次のページ >>>
カレンダー
06 2024/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カウンター
最新記事
ブログ内検索
最新CM
[05/02 らいてう]
[05/01 らいてう]
最新TB
プロフィール
HN:
らいてう
性別:
非公開
趣味:
読書 映画鑑賞
フリーエリア
アクセス解析
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.