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さあ、呼吸を始めよう。
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お~い、お茶がこぼれたときに 君は笑った


午後の紅茶がこぼれたときに ぼくは笑えるかな



暗い夜と明るい昼の連続が奇跡だと思ったときに



それらはぼくらの前になかった



染みひとつ残さずに 消えたのだ



あの日 ぼくらが別れたあの日



コカ・コーラを分け合うことができなくなったあの日から



ぼくはファンタを一人で飲まなきゃいけなくなった



こぼれたC.C.レモンも一人で拭かなきゃいけなくなった



ぼくは一人で笑える自信がない



けれど君はきっと笑っているだろう



もう一人ではないかもしれない

胸が割れて何かがちろちろとこぼれていく
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遠いところで音がする。
それはいつでも耳にするが
近づけない。
あなたはそれを手ぢかに聞く、
蛇口からほとばしる水音のように。
ぼくの思いは遠いが、
あなたはそれをいつも手でつかむようだ。
同じだと言ってくれ、
ぼくの耳にするものと
あなたの手にするものと。
それでなければ、
ぼくのは、
最初からの、死ぬほどの
まちがいなのだ。



         菅原克己
    雨
 憂鬱な気分
僕の気分みたいだ
 好きじゃない

   夕日
 消えていく命
  私の願い
 好きじゃない

    朝
 今日の始まり
嫌な一日の始まり
 好きじゃない

   青い空
  暖かいもの
 慣れないもの
  怖いもの
 いらないもの
 好きじゃない




みんな、みんな、大ッ嫌い


       「新世紀エヴァンゲリオン」最終話より
そんなにはやく歩くと

きっと大切なものを素通りする。

よそみせず静かに歩こう。

人はたくさんの知識をほこるが

ぼくにはなにもない。

もしたれかが稚いといったら

足もとをみて、

ぼくは正直だったのかと自問しよう。


                 〈菅原克己〉
愛してくれるなら何でもしようと思った

けれどそんな決意も簡単に吹き飛ばすほど強い嵐にあって

ぼくはぼくの体を失った

君はいつもの本屋に寄る

今日も昨日も、きっと明日も

けれども、本を手に取ることはなく

ただ本と本の隙間を縫って歩くだけ

ぼくはそんな君の後ろをついて回り

あの日の夢についてそっと小さな声でささやいた

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