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さあ、呼吸を始めよう。
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 哀れ、我、死なんと欲す、と誰だっか、いつかの詩人がそんな詩を書いていたけれど、そんな気持ちが分かると云ったら大袈裟にすぎるかもしれないけれど、訳の分からない感情が胸の中に渦巻いていて、どうすればいいのか分からない今日このごろ。


 いや、でも本当は分かっているのだ。



 それは、恋。のようなもの。好きな人が出来たらしい、のかなあ…。こんなことを書いてしまうと本当にそんな気持ちになってしまうような気がするけれど、いや、そうではなくて、嘘ついてるというわけでなくて、この焦燥感や何も手につかないこの感情を、好き、という言葉以外に表現できる言葉をぼくは持っていなくて、だからやっぱり好きなのだろう。



 これはこんな誰もみてないようなブログじゃないと書けないことだなあ。



 でもいったいあの子はどこの誰なのだろう。昔も今も惚れっぽくて、一目惚れはよくあることで、一目惚れはたいてい相手はどこの誰だか分からないわけで、けれど今回のそれは一目惚れではないのに、彼女がどこの誰だか分からない。



 というか、顔も分からないし、声も知らない。そんな状態で、本当に好きだなんて言葉は使っていいのだろうか。
 感情が加速していく夜なのさ。

 明日は雨が降らなければいいなあ。いっそのこと、とことん暑くなってくれればいい。

 そしたら、ぼくは北へ向かうだろう。一目散に。風のように。

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ぼくの心は弱くて脆い。

些細なことでうまく動かなくなる。

ぼくの心はガラスで出来ている。

君の笑顔で粉々に砕けてしまうだろう。

たとえばそれは、あの暑い日のこと。
蚊って何で血を吸うようになったのだろう。
痒くてかなわない。
血を吸わない蚊っているのかな。
蚊に進化する前の虫ってどんな奴なんだろ。
あんなに小さいのに血を吸うと同時に痛み止めの麻酔薬注入しゃうし、熱感知も出来るなんて、高性能すぎる。
できるなら痒くならない薬を獲得してくれていたら良かったのに。
そしたら、少しぐらいは血も吸わせてやるのに。

あ、そういえば中島らもが小説で蚊について面白いことを書いていたような気がする。
後で調べてみようかな。
 生活という名の薄氷の上をかろうじて歩いている、ぼくらなのかもしれない。そこが壊れやすい薄氷とも知らずに。時には無謀にも走り、氷を踏み抜く。或いは、前から横から後ろから誰かに突き飛ばされて、暗い穴に落ちる。知らない間に開いている穴。覗き込むことすらできない、穴。いずれにしても、その先に待っているのは、躰が凍り付くほどに冷たすぎる水。それをぼくらは絶望と呼ぶ。

 ぼくのすぐ隣りでは見知らぬ人が絶望に喘いでいる。けれども、手を差し伸べることはない。誰だって知っているのだ、絶望の感染力の強さを。だから今日も見ないふりをしながら、躰を横に傾斜させながら、なんとか歩いている。多分、前方向に。

 ぼくは生活という名の薄氷の上をかろうじて歩いている。それすら幻想に過ぎないと恐怖しながら。そして、何も知らないふりをしながら。























 『さよなら渓谷』(吉田修一)を読んで。



「自分で、きれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。その気になれば、世界じゅうでもね」


(トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』)
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